なぜ手法は死ぬのか
どんな優れた手法も、必ず「死ぬ」時が来ます。その理由は3つあります。
理由① 相場が変わるから
| 時期 | 相場の変化 | 影響 |
|---|---|---|
| 2020年 | コロナでボラ爆発 | 平均回帰系が壊滅 |
| 2022年 | 金利急騰 | トレンドフォローが機能、逆張り壊滅 |
| 2024年〜 | AI相場 | 従来のパターンが通用しにくい |
本質
どんな手法も「今の相場に合っている」だけ。相場が変われば手法も変えなければならない。
理由② エッジは構造的に消滅するから
多くの人が同じ手法を使う → エッジが消える(裁定の消滅)
具体例
RSI30で買う人が増える → RSI30まで落ちなくなる、あるいは落ちてもさらに落ちる。
利益を出す手法が公開された瞬間、その手法は死に始める。
理由③ 過去のバックテストは未来を保証しないから
エッジの寿命は2〜3週間
30日で勝率80%の手法が、次の30日で勝率30%になることは普通にある。実測データでもエッジの寿命は2〜3週間程度。
生き残っているプレイヤー
| タイプ | 勝率 | 個人での参入 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ルネサンス(機関) | 年平均66% | 不可能 | 数百人の数学者 + 数百億の研究費 |
| 高頻度取引(HFT) | — | 不可能 | ミリ秒単位、取引所隣接サーバー必要 |
| 長期トレンドフォロー | 30〜40% | 可能 | 1勝の利益が損失の3〜5倍。精神的に辛い |
| マーケットメイク | — | 困難 | 大量資金が必要 |
個人トレーダーに最も現実的なのは
長期トレンドフォロー(CTA)。勝率は30〜40%しかないが、1回の利益が損失の3〜5倍になるようにRRを管理する。20年以上生き残るファンドが存在するのはこの方法。ただし7割負けることへの精神的耐性が必要。